世界のどの地域にも、その土地特有の言葉があり、またその言葉から生まれた音楽があります。人が生まれ育つ中で親しみ、そして身につけた母語の脈が、個々の土地ならではの音楽や芸術、文化を育んでいきます。日本でも、「日本語

という母語による多くの芸術が生まれ、その中で歌曲や合唱曲が作曲され歌われています。近代的な音楽で現すとJ-POPなども含まれ、あらゆる世界の影響を受けながら、日本独自の音楽性を育んでいます。

 

普段、何気なく話している言葉がどう響き、どう聴き手に伝わるか、日頃から観察をしてみることが大切です。それは、聴き手によりよく伝わる歌い方を探し出す事にもつながるでしょう。また、音楽、伴奏をつけずに、歌詞だけを声に出して読んでみることも、その作詩者がと、のようなイメージで言葉をつづったか、そしてそのイメージを作曲者が音楽としてどうふくらませているかを知る上で、とても役に立つ練習になります。日本語の独特な語り口を感じ、私たちの母語を大切に感じながら歌いましょう。

 

文明開化以後、日本に西洋音楽が伝えられましたが、その当時の作曲家の多く

は、特に歌曲のジャンルに力を入れていました。「西洋音楽のスタイルをもった日本語の歌」は、日本の近現代音楽の発展に大きく貢献したといえます。その後、アマチュア合唱団の活動が次第に盛んになると、「日本語による合唱曲」が数多く生み出されるようになります。現代日本に生きる私たちにとって、より身近な言葉を用いた合唱曲も多く書かれ、合唱音楽は私たちの生活により身近なものとして、今日まで発展してきました。

 

日本の合唱界は数多くの傑作な作品集に恵まれていると言えます。それらの名曲は、合唱の素晴らしさを私たちに今日も伝え続けています。まずは、素敵な合唱曲、思わず歌わずにはいられない合唱曲をみつけてみて下さい。